映画『怪物』でカンヌ映画祭脚本賞受賞、坂元裕二脚本の腹落ち感と“何とも言えないままならさ”

脚本家・坂元裕二氏が是枝裕和監督と初タッグを組み、故・坂本龍一氏が音楽を担当、さらに豪華キャスト陣が集結した映画『怪物』が、
6月2日に公開され大きな反響を呼んでいる。

同作は第76回カンヌ映画祭で脚本賞を受賞、さらに、LGBTQを扱う作品が対象の「クィア・パルム賞」を日本映画として初めて受賞した。
“怪物”とは一体何なのか、登場人物たちそれぞれの視点からみる世界に、私たちは何を感じ取るのか。観た人の心に必ず何かを残すヒューマンドラマだ。

この作品が生まれたのは、是枝監督の演出や故・坂本龍一氏の音楽、キャスト陣の演技力もあってのこと。
しかし、坂元氏の脚本の素晴らしさが改めて語られる作品であることは、脚本賞受賞からも見て取れるだろう。坂元氏の脚本が描くものの正体は何なのか、
過去作品を絡めながら改めて見ていきたい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/38ae6daf11672bcc9e18bf0b45d72845f459ee7f