「7月1日に消滅しなければならなくなった」。プリゴジン氏は約11分間の録音でこう述べ、ワグネルの解体阻止と、ウクライナ侵攻で多くの失策をした国防省幹部らの解任が目的だったと主張した。

 「世論が求めていた」と反乱を正当化し、流血の事態を避け、政権転覆の意図もなかったと語った。

 反乱の引き金とみられるのが、国防省が6月、志願兵部隊に対して7月1日までに同省と契約し、事実上の傘下入りを求めたことだった。プリゴジン氏は当時は拒んだが、プーチン氏は国防省を支持。26日の録音で契約拒否は主張せず、国防省に屈した可能性もある。

 ロシア国防省は27日、ワグネルが重火器を軍に引き渡す準備をしていると発表。ロシア連邦保安局(FSB)も同日、「参加者の犯罪行為が停止された」として反乱罪の捜査を取り下げたと発表した。https://www.asahi.com/sp/articles/ASR6W6FTQR6WUHBI019.html