駆除が厄介な「トコジラミ」の相談増加 旧来の1000倍の耐性持つ「スーパー」個体も出現
https://news.yahoo.co.jp/articles/722577742d4dcc919ffe5c80c157310202bd72f7

旅先からの持ち帰り厳禁!!日本でも「トコジラミ」が増えています

5月を境にコロナ対応も変化し、旅行や出張の機会も増えている。

「『ここ数年我慢したし今年の夏はどこかに遊びに行こうかな?』と計画中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。決してその気持ちに水を差すつもりはありませんが、ほんの少しそんな話もあるんだと思ってお読みください」とネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさん

実は、あまり気持ちのいい話ではないのだが、このところトコジラミが増えているようだと続ける。

「トコジラミは南京虫(英語:Bed Bug)とも呼ばれ、5ミリほどで体は丸く茶褐色で肉眼でも確認できます。人間の血を吸い、刺された皮膚には赤い発疹ができます。個人差はあるものの激しい痒みを伴います。日本では戦後、駆除が進み、ほとんどみかけなくなっていたのですが、近頃また海外からの旅行者やビジネス客のスーツケースや手荷物に紛れて日本に運ばれたものが増殖中。

やっかいなことに以前のようなトコジラミではなく殺虫剤に耐性のあるものが増え、ホテル、旅館、古い、新しい、衛生状態に関係なく、ある一定の条件(気温25度、湿度60%以上などの環境を好むため、繁殖のピークは夏ですが、冬でも暖房や加湿器の使用により条件をクリアする可能性も)が揃った場所であればどこでも繁殖するようです」

もちろん宿泊先も気配りはしているとは思うが、できるなら自分でも宿泊先では気をつけたいもの。

「トコジラミの特性として、狭くて暗くて暖かい場所に潜んでいます。人の血を吸うため、名前の通りベッド周りにいることが多く、宿泊先ではベッドの隙間、マットレスの布地の重なる縫い目や四隅、ソファの隙間などを注意して確認すると良いかもしれません。

そのような場所にトコジラミの痕跡として2ミリほどの黒褐色のシミのような汚れ(血糞)がある場合は、部屋を変えてもらうなど相談してみましょう」

チェックインしてから部屋にトコジラミがいないか調べる間に荷物に入り込むのが心配という人は、まずは荷ほどきをせずトコジラミが苦手な明るい場所に荷物を置く。また、ガラスやプラスチックなどのツルツルした面はトコジラミが這いあがれないため、バスルームなどに一時置きして調べたのちに部屋に移動させる方法もあるという。

「自分ではそのつもりがなくても、スーツケースや手荷物に紛れて運んでしまうことから、今度はトコジラミ自体を自宅に運んでしまう可能性もあります。気になる方は大き目のゴミ袋のようなビニール袋を持参して、部屋にいる間は荷物自体を包んでおくのもひとつの対策方法でしょう。

とにかく刺されない、家に持ち込まない、そして増やさない。

『もしかして家にいるかも?』と思った時は、繁殖力も強く殺虫剤に耐性もあるため、専門の駆除をお願いすることを検討ください」

快適に眠るため、楽しく安全な旅のためにも是非、気をつけたいものだ。
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