東京の大学に通うあなたの娘は風俗で働いているかもしれない。真面目な女子大生が学費と生活費のために風俗嬢になるまで

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現在、日本は勤労世代(20~64歳)の単身女性の3人永田町の議員会館に一緒に行った三宅亜梨子さん(仮名・21歳)は、東京六大学文系学部の3年生。九州出身で大学近くのワンルームマンションに一人暮らし。大学で真面目に勉強しながら、夕方以降は中央線沿線にあるピンクサロンでアルバイトをする。ピンクサロンとは男性客を口淫によって〝抜く〟、古くからある店舗型性風俗の形態だ。報酬が安く不衛生なこともあって、性風俗のなかでは底辺的な存在といえる。

「ピンサロで働き始めたのは大学2年の夏休みからです。どう考えても大学生を続けるためには、もうそれしかないって判断でした。○○駅近くのピンサロで30分8000円の店、時給2000円。基本時給に指名料や歩合給がつきます。

コロナ前だったら1日2万円くらいは稼げて、今はその4割減くらい。仕事内容はお客1人につき30分で15分しゃべって15分でプレイとか。5分だけでパッと抜いちゃってバイバイとかもありますし、いろいろ。ウチの店は若い女の子売りで有名店みたいで、マジで若い女の子しかいないですね」

議員先生が知りたいのは、現役女子大生の過酷な状況だろう。筆者も三宅さんとは会ったばかりで、個人的な事情はわからない。議員や秘書の方がどんな質問でも投げることができる雰囲気をつくり、解説しながら、筆者はいつもどおり「どうして風俗嬢をしているのか?」をテーマに話を聞き進めた。

この日は緊急事態宣言発令の前、まだ都内の風俗店は何事もなく営業していた。

「店の女の子は女子大生だらけ。女子大生しかいないです。仕組みを最近知ったのですが、店はガールズバーのダミー求人で学生を集めるんです。応募の敷居を低くして、実際の対面の面接でピンサロに誘導する。私もきっかけはそれでした。

大学2年のときにお金に困って、ガールズバーの時給1500円の仕事に応募しました。普通のバイトよりは稼げるかなって。面接に行ってみたらガールズバーはキツいし、お金にならないって話をされて、アフターとか同伴、枕もあるって。大変っていう説明をされて、実は……みたいな」

不衛生で割に合わないピンサロは、若い風俗経験者からの応募はない。虚偽の広告など、かなり強引な手口でなにも知らない素人女性を集めている。具体的にはフロアレディなど、水商売のイメージが強い求人広告で応募のあった女性を面接でピンサロに誘導する。お金に困ってて、無知で若い、しかも素人という地方出身の現役女子大生は格好のターゲットとなっている。

ピンサロは東京の各地にあるが、中央線沿線は女子大生、巣鴨は東北出身の素人女性がターゲットなど、店や地域によって得意な属性がある。そうして風俗経験のない一般女性たちが続々とピンサロ嬢になる。ピンクサロンが素人女子だらけ、なのは本当なのだ。

彼女が勤めるピンサロはそれなりに有名店で、多摩地区にあるほぼすべての大学に在学する女子大生が在籍している。そして、そのほとんどが地方出身者で真面目に学生生活を送っているという。

「ガールズバーの面接で出てきた人には、『お客さんって枕目当てで来ている、そこをサービスにしちゃったほうが手っ取り早い』って理由でピンサロを勧められた。じゃあ、とりあえず体入(体験入店)だけ行ってみます、となって入店した感じです。それが去年の7月。それまでは普通に昼のバイトを転々として、2年の夏に限界がきちゃいました。もっと手っ取り早くお金が欲しいと思いました」