[東京 29日 ロイター] - 日産自動車の内田誠社長がアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)執行役員(27日付で退社)を監視していたとの内部告発があった問題で、グプタ氏の自宅に同社が監視カメラを設置し、情報などを管理する社内のセキュリティチームがモニターできるようにしていたことが分かった。

事情を知る関係者2人が明らかにした。取締役らに先週示された内部告発に関する調査の初期報告に盛り込まれていたという。

(中略)

ナダ氏の内部告発については、ロイターが24日に詳細を報じた。ナダ氏は独立社外取締役などに送った告発文書の中で、内田氏は仏ルノーとの関係見直し協議の条件に疑問を呈していたグプタ氏を排除しようとしたと主張している。

同関係者2人によると、内部告発に関する調査の初期報告は、都内にあるグプタ氏の自宅玄関に2台の監視カメラが設置されていたと説明。1台は警備会社の防犯カメラ、もう1台は日産のセキュリティチームがグプタ氏をモニターするために設置されていたと記していた。

https://jp.reuters.com/article/idJPKBN2YF019