ニンニクと和食
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板前仲間と寿司屋で一杯。
都合があって今まで訪問した事のないすし割烹店へ。
けっこう大きな江戸前寿司のお店です。

酒を頼み、刺身や一品料理などが目の前に並ぶ。
「おつかれさん」と冷酒を酌み交わし、
さあ料理に箸を付けつつチョコチョコ鮨もつまもうかいって、その時。
横から強烈な臭いが漂ってきて箸を止めました。

鼻をつくニンニク臭。
お隣りの常連さんとおぼしき客が刺身醤油に「おろしニンニク」を。
大将らしいツケ場の板前がその「特製ニンニクだれ」をおいらの隣の客に出している。これに比べればヘビースモーカーが煙草プカプカやってる方がまだマシ。

感覚の問題なので、こんな事が平気で出来る板前には注意しても無駄。
連れに一言、
「悪いけど、俺は先に帰る。またな」
そう言い残し、何も食わずに席を立って逃げてきました。

どうせ料理も寿司もろくなもんじゃないでしょうしね。
だいいち、そんな場所にゃ一瞬でもいたくない。
連れには後で埋め合わせします。きっと理解してくれるでしょう。

ニンニクの強烈な臭いは和食の料理を全て破壊します。
あの臭いと共存できる料理はありません。

なので、板場にはニンニクを持ち込むことさえ出来ないのです。
(まともな店ではですが)

そいつの「おろし」を相席のカウンターで出すセンス。
日本料理をどう思ってるのか知りたいもんです。
「そういう事は家でやってくれ」です。
カネを払う「食客」をなんだと思っているのか。

(後略