元自衛官の五ノ井里奈さんに対する強制わいせつの罪で起訴された元自衛官の男3人の刑事裁判の初公判で、3人の被告はいずれも無罪を主張しました。

29日午後1時過ぎ、陸上自衛隊・郡山駐屯地の元自衛官、五ノ井里奈さん(23)が裁判所に姿を見せました。
その五ノ井さんに対して、わいせつな行為をしたとされる元隊員の男3人の初公判が29日に始まりました。

強制わいせつの罪に問われているのは、いずれも元自衛官で五ノ井さんの同僚だった渋谷修太郎被告(30)、関根亮斗被告(29)木目沢佑輔被告(29)の3人です。
3人は2021年8月、北海道にある陸上自衛隊演習場の建物内で五ノ井さんをベッドに押し倒し、下半身を押し付けて腰を振るなど、わいせつな行為をしたとされています。

29日の初公判で、被告の3人の男は起訴内容が間違っているかどうかについて聞かれると、渋谷被告が「覆いかぶさっていません。腰を振ったのは事実だが、笑いを取るためだった。陰部を接触させた事実はない」と話すなど、いずれも起訴内容を否認し、無罪を主張しました。
これに対し、五ノ井さんは「被害の行為がフラッシュバックする。生きる希望がない」と、声を詰まらせる場面もありました。
被告らに対しては、「なぜ今になって無罪を主張するのか。心から反省して罪を償ってほしい」としています。

次回の公判は7月31日に開かれます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/59371761efaf154b228c3ed1635ebc231462dd16