■2023年夏のボーナス、公務員の平均は?

新型コロナウイルスの影響も落ち着いてきた、2023年の夏。公務員のボーナスはどのくらい支給されるのでしょうか。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2023年夏のボーナス見通し」によると、国家公務員(管理職および非常勤を除く一般行政職)のボーナス(期末・勤勉手当)の平均支給額は、前年比9.0%増の63万7,400円と、大幅に増えることが予想されています。

2022年夏のボーナスは、給与法改正が間に合わなかった2021年冬のボーナスの減額分を調整するため、0.15ヶ月分少なくなりました。今年は、期末手当が2022年夏の減少分(0.15ヶ月)増加するほか、昨年の給与法改正で勤勉手当が0.04~0.05ヶ月分引き上げられ、合わせて約0.2ヶ月分もの増加が見込まれています。

また、こうした一時的な要因もさることながら、民間企業のボーナス回復動向も、公務員のボーナス増加に影響しています。公務員のボーナスは、民間企業の水準に合わせるという決まりになっているからです。

では、地方公務員の夏ボーナスはどうでしょうか。地方公務員のボーナスは、国家公務員の支給実態に合わせられるところがほとんどです。みずほリサーチ&テクノロジーズの「2023年夏季ボーナス予測」によると、公務員(国+地方)の一人当たりボーナス支給額は、前年比11.3%増の73万1,214円と予想されています。

公務員のボーナスに影響を与える2022年度の人事院勧告では、国家公務員の月例給が増額されたほか、ボーナス支給月数が0.1ヶ月引き上げられていました。また、先ほどもあったように、2022年夏は給与法改正の成立が遅れたことに伴う減額調整があり、その反動もあり、今年の夏ボーナスは高めの伸びとなる見込みです。
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