マクロン大統領は28日に南部マルセイユで記者団に対し、「若者の死を正当化できるものは何もない」と話し、「正義が執行されるまで冷静」を保つよう呼びかけた。
「今回の出来事と若いナエルさんの死に対する国民全体の思いを表明し、遺族に我々の連帯と国民の愛情を伝えたい」
「10代の若者が殺された。不可解であり、許しがたいことだ」とマクロン大統領は述べ、この事件を直ちに法廷に委ね、司法が「迅速に仕事をする」ことを望むと付け加えた。
しかし、この発言は警察官の労働組合から怒りを買っている。労組側は、事件に関与した警官について早急過ぎる判断を下していると、大統領を非難した。
警官労組「アリアンス・ポリス」は、有罪が確定するまでの推定無罪を求めている。競合の「ユニテSGPポリス」も、「反警察のヘイト(憎悪)」を助長する政治的介入について言及した。
一方、ダルマナン内相は、別の労組「フランス・ポリス」に対し、ナヘルさん殺害を正当化しようとする「受け入れがたい、忌まわしい」ツイートをしたとして、法的措置を取ると述べた。
エリザベス・ボルヌ首相も、警察の介入は「明らかにルールに適合していなかった」と述べている。
https://www.bbc.com/japanese/66049908