裏社会でささやかれる「マイナカードは “宝の山”」8万円で顔写真を変更、偽造カードで病院に


頻発するマイナンバーカードのトラブルは、『マイナカードを作ったら2万ポイントを付与する』と、政府が国民を煽ったせいですよ。そのために、登録時のダブルチェックを外し、誤登録が発生した。いわば “人災” なんです」

そう憤るのは、日本共産党の宮本岳志代議士だ。

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日本ハッカー協会の理事で、IT系上場企業のCTOを歴任した石川英治氏も、同様の危惧を口にする。 「高齢者に『マイナカードにトラブルがあり、交換します』と持ち掛け、暗証番号とカードを詐取する事例が発生しているといいます。カードと暗証番号があれば、自由に住民票や印鑑証明が取れてしまう。

それをもとに、勝手に不動産が売られるなんてことが、今後絶対に発生しますよ」

一方、「マイナカードの偽造なんて簡単ですよ」と豪語するのは、カード偽造などを専門とし、裏社会にも通じる都内在住の男性(40代)だ。

「8万円あれば、ある “業者” に頼んで、マイナカードの顔写真を変えられますよ。ICチップに入ったデータはコピーできなくても、見た目上、偽造は可能です」 にわかには信じがたい話だが、偽造カードの使い道にも目星がついているという。 「マイナ保険証としての利用であれば、当然、街の小さな病院などにも提出します。そうした場所で、カードリーダーを導入しているところは、まだほとんどない。目視で確認したくらいでは、カードが本物かなんて判別がつきませんよ。見た目上は、マイナカードを使って他人に成りすますことができます」(同前)

しかし、問題はそれだけではない。これまで特殊詐欺などに手を染めてきた人物にとって、マイナンバーカードは「宝の山」だというのだ。 「たとえば、運転免許証にも12桁の番号がありますが、その番号は免許の交付を受けた都道府県などと対応しています。同様に、マイナカードの12桁の番号も、出身地や生年月日などの規則性があるはずだ、と私はにらんでいます。

マイナンバーは、住民基本台帳をもとに作られていますが、それをどのようにいじって作成されているのか、近い将来わかるはずです。番号の規則性を解析すれば、即その人の情報が解読できてしまうかもしれません」(同前)

加えて「宝の山」だという理由は、マイナンバーカードには、29項目もの個人情報がひも付けられていることだ。健康保険証だけではなく、雇用保険、銀行口座などもひとつのカードから知ることができる。 「裏社会では、強盗や詐欺の際に用いられる『闇名簿』があるんです。現在取引されている名簿は、住所や電話番号などが載った詳細なものでも1件100~200円です。でも、マイナカードのデータを入手できたら、1人200~300円以上で取引できますよ」(同前)

https://news.yahoo.co.jp/articles/b6dda6da2931a98d3f194f9f1fe9d5a23550c852