上皇ご夫妻が京都を私的に旅行された5月、訪問先に隣接する同志社大(京都市上京区)で「上階のカーテンが一斉に閉められ、視界を遮られた」という情報が、読者から記者に寄せられた。大学に理由を尋ねると、「警察の要請を受けた」という。ご夫妻を一目見ようと、沿道には多くの市民がいたのに、なぜ高所は駄目なのか。皇室警備の歴史も含めて取材した。

 葵祭の行列が雨天予報で順延された5月15日午後2時過ぎ、ご夫妻は皇室ゆかりの尼門跡寺院・大聖寺(だいしょうじ)に赴いた。車列が通った烏丸通では、100人を超える市民が手を振って歓迎していた。

 その頃、同志社大の建物では、ひそかに大聖寺を見下ろせる位置にある教室のカーテンが

京都新聞IDへの
会員登録・ログイン
続きを読むには
会員登録やプラン
の利用申し込みが必要です。

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1054957