ウクライナへの支援継続で一致、EU首脳会議 ゼレンスキー大統領はビデオでロシアへの新制裁求める

【パリ=谷悠己】欧州連合(EU)は6月29日、ベルギー・ブリュッセルで開いた首脳会議でロシア軍のウクライナ侵攻について協議した。ウクライナへの支援継続を確認し、将来的な防衛体制の構築に関与する方針で一致した。
 同日採択した総括文書では「EUと加盟国はウクライナが長期にわたって侵略や不安定化の試みに対抗できるよう貢献する準備ができている」と指摘。関与の手法について早急に検討することを強調した。
 欧州メディアによると、EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は「ウクライナは戦中、戦後もEUの関与を必要としている」と述べ、防衛体制構築に向けた新たな基金を創設する可能性を示唆した。
 ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオメッセージで、ロシアに対する新たな制裁の検討を求めた。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/260138