https://news.yahoo.co.jp/articles/a21171b885e51f5f136899784303e3a72d901a9e
お酒が大好きな私が、1カ月間「禁酒」してみた結果…心と体に起きた変化
大学時代にお酒を飲み始めてからもうすぐ30年。この間、お酒を飲まなかったのは妊娠中から産後すぐの約1年と、昨年3回ほど挑戦したファスティングの期間中だけ。外食の時には必ずお酒を注文するし、仕事から帰って夕飯を作る時にも、キッチンで料理しながら飲み始めることも多々。夕食後にNetflixを観る時なんて、ワインを2、3杯飲んでしまうのが当たり前。コロナ中は、ワインを週に3本くらい飲むのが普通になっていた
休肝日を作ったほうがいいと思いつつ、ちょっと一杯がやめられない。そんなお酒大好きな私が1カ月のノンアルコール生活に挑戦してみた。そこで起こった心と体の変化をご紹介する。
禁酒にチャレンジしようと思った理由
お酒を飲みすぎての粗相は過去にも多々あったけれど、最近ふと「お酒に飲まれている」ことがあると自覚した。途中までは、お酒は一杯ずつを美味しいと思って飲んでいるけれど、途中から飲みたくて飲んでいるというより、コントロールができない自動運転で飲み続けている感覚。それで余計な発言をして翌日後悔したり、タクシーの中に大切な荷物を忘れてきたり。
そんな時、朝日新聞のPodcastでアルコール依存症を克服した記者の話を聞いて、「アルコール依存症は脳の構造が変わってしまうから、完全に治ることはない」ということを知った。自分はまだ依存症ではないけれど、このままお酒を飲み続けていたら、アルコール依存症になってもおかしくないんじゃないか。そう思った瞬間、お酒を飲む、飲まないを意識的にできるようになろう、と決めた。
奇しくも、世界中では今「ソバーキュリアス」という、あえてお酒を飲まないのがかっこいいよね、というライフスタイルが流行っている。7月は旅行先でお酒も食事も楽しみたいし、挑戦するなら今しかない! そう思い、6月の1カ月をノンアルコールで暮らすと決めた。
毎日飲酒生活から、ノンアル生活への移行方法
実際にお酒をやめてみようと決めたのは5月中旬だった。でも翌週には久しぶりに会う友人と美味しいレストランでの予約が決まっている……。悩んだ結果、最初の2週間は外食時のみ2杯までOK、自宅では禁酒というルールにしてみた。最初の乾杯だけはお酒を飲んで、あとはお茶や炭酸水で乗り切る。
隣で友人がお料理とワインのペアリングを楽しんでいるのを見ていると、正直自分は損している気分にもなった。でも、2杯しか飲めないとなると、いつも水のように流し込んでいた1杯のワインを、しっかり味わおうという気持ちになった。
周りの友人たちが酔い始めると「飲んでもいいでしょ」とお酒を勧めてくる誘惑もあったが、鉄の意志で炭酸水を飲み続けた。
ノンアル生活1週間目の変化 @夜の寝つきが悪い
完全にお酒を飲まない生活を始めて最初に感じた変化は、夜なかなか眠れないこと。いつもはベッドに入って10分もしないうちに熟睡するのに、1時間、2時間眠れないこともあった。
さらに、寝付くのが遅いのに何故か早朝に目が覚めてしまう。毎朝5時台にパチリと目がさめるのには驚いた。私にとってアルコールは睡眠導入剤代わりだったんだな、と気づいた出来事。そして同時に、アルコールのせいで睡眠の質が下がって、朝の寝起きが悪かったこともわかった。
ノンアル生活1週間目の変化 A私ってアルコール依存症!?と焦る夢を見
ノンアル生活3日目の朝に見た夢は忘れられない。会社で仕事をしている私は、無意識で缶チューハイを買ってデスクの上に置いており、はたとそれがアルコールであることに気づくと、ハンカチを被せて隠そうとしていた(これは夢の中の話ですよ!)。
そして時間を見ると午前11時。「朝から会社でお酒に手が伸びているなんて、私アルコール依存症なのかもしれない」と焦る夢だ。少しお酒を抜いただけで、こんな夢を見るなんて、どれだけお酒に囚われていたのだ!?
ノンアル生活1週間目の変化 B空いた時間で勉強を始めた
お酒を飲まないと決めたら、一人でちょっと飲みに行く、ということもなくなる。結果、家で自炊して大人しく過ごすことが増えた。夜、家にいて暇な時間が増えてきた時、「どうせ時間があるなら、勉強をしよう!」と思い立ち、資格試験の勉強を始めた。
夕食後は勉強、朝も早く目が覚めてしまったら勉強。勉強していると眠くなるので、結果夜の寝つきの悪さ問題も解決した