ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の反乱から1日で1週間。プーチン政権下では未曽有の事態を受け、ロシア軍は立て直しを迫られている。ワグネルの今後も焦点となる。

 6月24日の武装蜂起に際し、軍から同調する部隊はなかったとみられる。ただ、軍内部には、軍首脳部批判を繰り返してきたワグネル創設者のプリゴジン氏に理解を示す勢力も一部存在していた模様だ。28日には、ウクライナで続く「特別軍事作戦」を統括するスロビキン副司令官の逮捕が報じられ、動揺が広がっている。

 軍の動静に詳しい軍事ブロガーからは、政権が軍首脳部更迭も含む体制見直しに着手したとの指摘が相次ぐ。120万人超のフォロワーを持つミハイル・ズビニチュク氏は28日、通信アプリ「テレグラム」に、連邦警護庁が軍高官や各部隊司令官の「忠誠度」などの調査を始めたと投稿した。

https://mainichi.jp/articles/20230630/k00/00m/030/293000c