https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221117/k10013894381000.html

ブラジル次期大統領「2030年までにアマゾンの森林破壊ゼロに」

南米 ブラジルの次の大統領に就任するルーラ氏は、エジプトで開かれている気候変動対策の国連の会議で演説し、2030年までに世界最大の熱帯雨林、アマゾンでの森林破壊をゼロにすることを目指す考えを示しました。

ブラジルの次の大統領に就任するルーラ氏は16日、エジプトの「COP27」の会場で演説しました。

この中でルーラ氏は「気候変動との闘いは、次の政権において最重要課題になる」と述べ、2030年までに、アマゾンでの熱帯雨林や生態系の破壊をゼロにすることを目指す考えを示しました。

また、2025年の「COP30」がブラジルのアマゾンで開催されるよう誘致を進めるとしています。

アマゾンの熱帯雨林のおよそ3分の2が広がるブラジルでは、アマゾン開発に積極的な現政権のもとで森林の消失が加速し、去年7月末までの1年間に失われた森林の面積は長野県の広さに匹敵すると推計されています。

アマゾンの熱帯雨林の消失は、地球温暖化の加速にもつながると指摘されていて、次のブラジル大統領の対応に国際社会から強い関心が寄せられています。