https://news.yahoo.co.jp/articles/ad84c144b3b0a251b0f704fc2132100ffc8dbbcb
便秘とさよなら!やってはいけないNG習慣と解消法を専門ドクターが指南!
年齢も性別も問わず、多くの人が密かに悩む便秘。放置しておくと、心筋梗塞や脳卒中など、深刻な疾患を招くというデータも…。そこで、女性の大腸肛門病専門医のさきがけ的存在で、老若男女、幅広い層から信頼されている山口トキコ先生に、便秘の原因や解消法、おすすめの食べ物、便秘薬の利用法まで解説してもらった
基礎知識〜その1 「すっきり出ない」が便秘の定義
かつては毎日便が出ないことが便秘と認識されていた時代もありましたが、2017年に慢性便秘症のガイドラインとして「本来、体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」※と定義されました。
つまり毎日ではなくても定期的にすっきり出れば便秘とはいえず、逆に毎日出ていてもコロコロと固かったり残便感がある場合は便秘という可能性もあります。また健康的な便の形状の目安は、やわらかなバナナ状の便とされています。
※日本消化器病学会関連研究会、慢性便秘の診断・治療研究会
基礎知識〜その2 便秘が続くと、15年後の生存率が低下する
便秘を甘く見てはいけません! 便秘の症状がある人は、便秘ではない人に比べて15年後の生存率が約4分の3に低下するというデータ※が報告されています。
便秘を招く食生活や生活スタイルを続けると、心筋梗塞や脳卒中など深刻な疾病リスクが高まって、それが寿命と関連していると考えられます。健やかな将来を送るためには、便秘を招かない生活を心がけていることが大切です。
※米国・メイヨー医科大学の研究報告(対象:20歳以上4000人)
やってはいけない習慣〜その1 炭水化物ダイエット
若い世代の便秘の場合、第一に考えられる原因は食物繊維不足。一般的に食物繊維は野菜やキノコ、海藻類などに多く含まれるイメージですが、実はお米など穀類にも難消化デキストリンという食物繊維が多く含まれていて、それが便をかさ増ししたり大腸の善玉菌のエサとなったりすることで、腸内環境を整えています。
ところが最近は“炭水化物抜きのダイエット”などの流行で穀類の摂取量が減りがちに。便秘解消のためには、適量の穀類も摂取することをおすすめします。