英紙「デイリー・メール」によると、ビールメーカーは販売するビールのアルコール度数を0.2%から0.3%低下させているという。英国で販売されているビール「オールド・スペックルド・ヘン」はアルコール度数が5%から4.8%に低下。ラガービール「フォスターズ」は4%から3.7%に低下した。

英国ではアルコール度数に応じて税額が決まる。アルコール度数を下げれば下げるほど、税金は安くなる。にもかかわらず、アルコール度数を下げてもビールメーカーは販売価格は据え置いていて、ビールメーカーは税金をうかせているようだ。

浮かせた税金はビール1本あたり2ペンスから3ペンス(4円~5円)だが、これをほんのわずかだと思ってはいけない。英国シェフィールド大学の調査によると、アルコール度数を0.3%カットすることによってビールメーカーはおよそ2.5億ポンド(約450億円)も節税できるのだ。アルコール度数を引き下げて販売するのであれば、ビールメーカーが販売価格を引き下げない限り実質的な値上げに相当する。

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