杉並、渋谷両区議会が「インボイス延期を」の意見書を可決 その動きを後押ししたのは

 10月に国が導入するインボイス(適格請求書)制度に待ったをかけようと、実施延期を求める意見書の可決が地方議会で相次いでいる。東京都内でも6月19日、杉並区議会が23区の先頭を切って意見書を可決。翌20日は渋谷区議会が続いた。背景には全国に広がる市民運動「STOP!インボイス」の後押しがあった。意見書に法的拘束力はないものの、提出にかかわった議員は「町場の声を受けて国に明確な意思表示ができる大事な権利だ」と強調する。

 杉並区議会では賛成25、反対22の僅差で可決した。4月の改選で7から10に増えた1人会派が結果を左右した。「STOP!インボイス」に賛同し、区議会に意見書提出を求める陳情をした男性(66歳)は「1人、2人でひっくり返る状況だった」と振り返る。そのため、全会派に接触したという。

 インボイスを発行するには、売上高が1000万円以下の小規模事業者でも消費税を納めなければいけない。陳情を審査した同区議会区民生活委員会の和氣みき議員(共産)は「杉並はアニメの聖地として知られ、演劇人などの表現者や商店も多いので打撃が大きい」と話す。

 渋谷区議のもとには声優の有志が陳情に訪れた。声優の7割以上は年収が300万円以下だとする調査結果を携えていた。意見書は「(ア...

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