安倍政権の副総理兼財務相だった麻生氏が当時、定例会見(2019年9月3日)で言い放った一言がSNS上で注目を集めている。マイナポイント事業の意義を問われた麻生氏は、記者団に「(マイナカードを)持ってる人?」と確認。「半分以下だな」「その程度なんだよ」と続け、こう言い放った。

「持ってるって手を挙げた人? 何に使った? (記者から『使った機会ないです』) 持ってるけど、使ったことないんだよね。ほとんどないはずだね。俺に言わせたら、必要ねぇもん」

 麻生氏は当時、政権のナンバー2。「必要ねぇ」と分かっているのだったら、さっさとマイナカードの普及を止められる立場だったはずだ。

 ところが、麻生氏は会見で「使う必要がないものにいくらカネをかけているか、知ってますか?」と問いかけた後、「これ(マイナンバー制度)をやり始めるときに、(メディアが)個人情報の漏洩になるからって言って普及しないようにしちゃったのだよね」と責任転嫁。挙げ句に「俺も正直言って、(マイナカードを)使ったことは1回もない」などと、あっけらかんとしていた。
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