パナソニック、中国向けエアコンで小米と提携 生産・開発

パナソニックが中国スマートフォン大手の小米(シャオミ)とエアコンの生産と開発で提携したことが29日、分かった。
パナソニックが広州工場で生産したエアコンを小米にOEM(相手先ブランドによる生産)供給するほか、スマホとの連携を重視した新製品の共同開発を進める。
世界最大のエアコン市場である中国で、両社の強みを持ち寄って需要を取り込む狙いだ。

パナソニックの空調事業の現地法人と小米が13日に提携した。パナソニックは広州工場で生産している日本市場向け家庭用エアコンの生産の一部を、2023年度から順次、草津工場(滋賀県草津市)などに移管する方針だ。
生産ラインに余力が生まれる広州工場を活用して小米ブランドのエアコンを生産する。

エアコンの共同開発も本格的に進める。パナソニックはこれまで、空気清浄機能付きのエアコンなど一部製品で小米に技術協力してきたが、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術に対応したエアコンなどの共同開発を進める。
中国のエアコン市場では美的集団や珠海格力電器など中国の家電メーカーが強い。
小米は後発だが、スマホやスマートスピーカーで温度や湿度を調整するエアコンなどを開発しており、パナソニックと提携して、現地のニーズに合わせた製品づくりを進める。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF290IT0Z20C23A6000000/