PCフリーズし警告画面が マイクロソフト社員名乗り修理を装った男に1500万円だまし取られる

6月30日、和歌山市に住む70歳代の男性が、パソコンの修理を装ったマイクロソフトの社員を名乗る男に1500万円をだまし取られました。同様の手口の詐欺事件が相次いでいて、警察は注意を呼びかけています。
警察によりますと、30日午後、会社役員の男性(70歳代)が、パソコンを使用中に突然、画面がフリーズし、表示された番号に電話しました。
すると、マイクロソフトの社員を名乗る男から「ウイルスに感染している。修理する必要がある」と言われ、指示されるままにパソコンを操作しました。その際、銀行の口座情報を聞かれ、会社名義の口座について番号やパスワードなどを伝えたということです。
その後、「パソコンは直った」と男に言われ電話を切ったものの、口座情報を聞かれたことを不審に思い、口座の取引き状況を確認したところ、2回にわけて計1500万円が引き出されていました。
警察は、特殊詐欺事件として捜査をしていて、男性は、電話の男について、「片言だった」と話しているということです。
同じ日、滋賀県大津市の86歳の男性のパソコンにも、突然、「あなたのパソコンはおかされています。ここに電話してください」とメッセージが表示され、男性は同じ手口でネットバンキングから約470万円をだましとられました。
同様の詐欺事件は、6月、兵庫県でも複数件起きていて、24日には67歳の女性が、パソコンを使用中に操作ができなくなり、表示された連絡先の相手に修理費名目で140万円分の電子マネーをだまし取られています。
警察は、「パソコンに警告画面を表示させ、修理費などと言って電子マネーの購入を要求する行為は詐欺」として注意を呼びかけています。

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