ゲームブランドのXboxを開発・運用するMicrosoftが、競合プラットフォームのPlayStationを開発するソニーが「PlayStation 5(PS5)のスリム版とポータブル版を2023年に発売することを計画している」と発言しました。
 
FTCはMicrosoftによるActivision Blizzard買収について調査すべく、MicrosoftやPlayStationを開発・運用するソニーを交えた公聴会を開いており、ここから「Microsoftがセガの買収を狙っていたこと」や「Activision Blizzardの人気タイトルであるCall of Dutyの収益やその他人気タイトルの制作費」などが明らかになっています。

この公聴会の中で、MicrosoftはNintendo SwitchがXbox Series XやPS5と同じ市場で競合しているゲーム機であると主張しています。これに関する主張の一環で、Microsoftは裁判所に文書を提出しており、この中でMicrosoftは家庭用ゲーム機市場でXboxが3番手につけていることを強調し、Activision Blizzard買収を認めさせようと試みています。

この中でMicrosoftは、Xbox Series SがNintendo Switchの有機ELモデルよりも50ドル(約7200円)安く、PS5のデジタル・エディションよりも50ドル高いだけだと主張しています。さらに、この文脈の中でMicrosoftは「ソニーは2023年後半に同じく通常モデルよりも安い価格帯でPS5のスリム版を発売する予定だ」と主張しました。

ソニーがPS5のスリム版をリリースするというウワサについては、2022年に海外ゲームメディアのInsider Gamingが報じています。なお、PS5のスリム版は光学ドライブが存在しないだけで、「既存のPS5とほぼ同一」のものとなると推測されています。

さらに、Microsoftは裁判所に提出した文書の中で「2023年後半にPS5のハンドヘルド版を300ドル(約4万3000円)以下で発売する予定である」とも言及しました。これについて、海外ゲームメディアのEurogamer.netは、「これは恐らくPS5をストリーミングでプレイできるProject Qへの言及であると思われます」と報じています。

https://gigazine.net/news/20230705-microsoft-playstation-5-slim-handheld/