◆第105回全国高校野球選手権鹿児島大会1回戦 鹿児島南5―2出水(5日、鹿児島市鴨池公園野球場)

 鹿児島南が2年ぶりの初戦突破を決めた。
3点リードの7回、2年生左腕の大谷陽斗が左翼からリリーフで登板。3回を投げ1安打無失点の好投でリードを守った。
「1点でも取られたら流れが変わると思って抑えてやろうと思って投げました」。四死球や安打で毎回走者を出したが粘り強い投球で走者を三塁に進めなかった。「しっかり投げてくれれば大丈夫と送り出しています」と川尻信也監督も2年生左腕に信頼を置いている。

 シンガー・ソングライターの長渕剛は同校の卒業生。2月の卒業式に母校を訪れ、全校生徒を前にライブを行った。
大谷もライブを見て「迫力があってすごく盛り上がりました」と大先輩の歌声に心を揺さぶられた。
高校生の大谷にとっては長渕剛の曲は世代的にあまりなじみがないが、それでも「『乾杯』の歌詞が心にきました。男の中の男という感じでした。長渕さんが卒業生で誇りに思います」と力強い歌声が励みになった。

 甲子園に行って長渕さんに応援してもらいたいという思いがナインの胸にある。次は鹿児島高専との対戦。
「先輩たちと1日でも長く野球ができるように一球一球全力で、一戦必勝で行きます」と大谷は力を込めた。
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