健康への影響が懸念されている有機フッ素化合物(総称PFAS〈ピーファス〉)を含む泡消火剤について、
米軍は2010~12年に3回、横田基地(東京都福生市など)で漏出した事案があったと明らかにした。
都と基地周辺の自治体でつくる連絡協議会が、防衛省を通じて連絡を受け、5日に公表した。

都によると、米軍が横田基地での泡消火剤の漏出を認めたのは初めて。
10年1月、12年10月と11月の計3回、保管容器やドラム缶から漏れ出た。
米軍は、いずれも基地の外に流出した認識はない、と説明しているという。
漏出量などの詳細も明らかにしていない。

連絡協議会は5日、漏出した場所や量の詳細な情報提供とともに、地下水への影響の調査を国に要請した。

基地がある多摩地域では、水道水に使われる一部の井戸で高濃度PFASが検出されている。
PFASがどの程度健康に影響があるかはまだ明らかではないが、市民団体が22年から住民650人の血液検査を独自に実施したところ
55人のPFAS濃度が健康リスクの目安となる海外の基準を上回っていた。

https://www.asahi.com/articles/ASR756KBVR75OXIE03D.html?ref=tw_asahi