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鈴木さんは事業を利用して21年8月、青森市の特別養護老人ホーム「三思園」で短時間勤務を始めた。週3日1日3時間、ベッドメーキングや掃除など介護助手の仕事を行った。最初は不安があったが、自宅で病気がちの親の世話をした経験があったため、それほど違和感なく仕事になじめた。働く充実感と達成感を知るとともに、入居者から「ありがとう」と感謝される喜びを味わった。

 就業体験を終え、同年11月に三思園の職員として採用された。現在は、週5日1日7時間、高齢者の居室の掃除、リネン交換、食事介助や水分補給などをきっちりと行う。「ワークサポートがなかったら、一歩踏み出せず、もがいていただろう」と語る鈴木さん。今は、終活に関する資格を取ることが目標だという。