【独自】政府がソフトバンクの生成AI向けに補助金約50億円
https://news.yahoo.co.jp/articles/f83edd682bfd4b15bcf8e015b6cc845872223758
政府は、ソフトバンクが生成AIを開発するのに必要なスーパーコンピューター事業に対し、補助金約53億円を交付する方針を固めた。明日にも発表する。
ソフトバンクは、独自の生成AIの開発に向けてスパコンを含むクラウドシステムを増強する。生成AIの開発には高い計算処理能力をもつAI向けのスパコンの整備・確保が欠かせないとされ、経済産業省は6月のさくらインターネットへの支援決定に続き、”AIスパコン”への支援を強化していく。
ソフトバンクの宮川潤一社長は5月の決算会見時に独自の生成AI開発を表明しており、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長も4日、「(生成AI開発に向け)あらゆることをやる」と述べていた。ソフトバンクの事業計画では、米・半導体企業のエヌビディアからAI開発に適した半導体GPU(画像処理半導体)を2240基調達するとしていて、これにより国内でトップクラスのAIスパコンを整備することになる。
総事業費は約200億円で、経済産業省はそのうち約160億円分を経済安全保障推進法に基づく助成対象事業として認可し、経費の3分の1を補助する方針だ。同法に基づく支援は通常、対象経費の最大2分の1を補助するスキームだが、ソフトバンクはほかの民間事業者などに向けてスパコンの利用を提供するほか、独自の生成AI開発のために「自社利用」もすることから、支援の範囲を3分の1とした。
ソフトバンクは国内のデータセンターに投資し、2023年度中にAIスパコンなどの整備を完了する予定。その後、自社で生成AIの開発に向けて利用するとともに、外部にもサービスの利用を提供していく。