https://news.yahoo.co.jp/articles/08e0b493e928d8591eb60fad6f724d90cb6bc6b6
ヘルパンギーナ』『RS』増加…ウイルス流行で小児医療ひっ迫 受診の目安は?
ロナ流行前の2019年と今年で比べたグラフをみます。
ヘルパンギーナについては、コロナ前は7月がピークでしたが、今年は5月から急増。一医療機関当たりの感染者数は、すでにコロナ前の数を超えています。
RSウイルスについては、コロナ前は8月~9月にかけてピークだったのが、今年は5月から急増。一医療機関当たりの感染者数は、2019年のピークの値にすでに迫っています。
なぜ、前倒しで感染が急増しているのか。川崎医科大学の小児科医で感染症学が専門の中野貴司先生によりますと、理由は2つあるといいます。
1つ目は、「ウイルスが感染しやすい環境へ急激に変化したこと」。5月から、強い『行動制限』や『感染対策』が解除され、人と人の接触機会、遠隔地に行く機会が増え、ウイルスが移る機会が増えたからだといいます。
2つ目は、「免疫を持たない人が増加したから」新型コロナ対策で、さまざまな感染症の流行が抑えられた結果、免疫を持たない人が増えて、流行につながったといいます。
どんな場合に受診したらよいのか。先生は、このようなポイントを挙げています。
●38度以上の高熱が続く
熱はなくても…
●夜眠れないほどの咳
●尿が出ない(極端に少ない)場合など
また、かかりつけ医で予約が取れない場合でも、「ほかの病院へ行くなど、早めの受診をしてほしい」と話していました。
中野先生は大人も注意が必要だといいます。「今年は、大人の感染も増えている。本来であれば、さまざまな病原体にさらされ、高い免疫を維持しているが、コロナ禍で大人も免疫力が低下し、感染しやすくなっている。過度に恐れる必要はないが、手洗い、うがいなどの基本的な感染対策が大切」と話します。