https://www.jiji.com/sp/article?k=2023070700158&g=int
【ソウル時事】韓国政府は７日、東京電力福島第１原発（福島県大熊、双葉両町）の放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出処理計画について、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）などの国際基準に合致し、韓国の海域に及ぼす影響はほとんどないとの見解を示した。韓国独自の検証結果として発表した。＜下へ続く＞
記者会見した方文圭国務調整室長は、結果は「計画通りに行われるという前提で検討されたものだ」と強調。「日本が最終的な放出計画をどのような内容に確定するかを確認し、適切性と履行可能性などを確認してこそ最終的な判断ができる」と述べた。ＩＡＥＡの報告書については「尊重する」との立場を改めて示した。
韓国政府は、海洋放出計画が発表された２０２１年８月から、安全性を検討するための独自の分析を続けてきた。今年５月には政府の専門家視察団が訪日し、放出関連設備を確認したほか、日本の関係機関と意見を交換した。
韓国では、処理水放出による健康被害を懸念する声が根強く、政府は科学的根拠を示すことで不安の払拭に努めている。世論調査機関「韓国ギャラップ」が６月３０日に発表した調査結果では、処理水放出を「心配する」との回答が７８％に上った。
https://www.jiji.com/sp/article?k=2023070700158&g=int
