韓国で与野党対立が激化 処理水放出に政府「理解」、野党は強く批判
韓国政府は7日、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出計画の安全性に関する独自の検討結果を発表した。計画は「国際原子力機関(IAEA)などの国際基準に合致することを確認した」として、海洋放出に一定の理解を示した。放出に反対する野党は政権与党を厳しく批判、対立が激しさを増している。
「科学、技術、検討という言葉が恥ずかしいほど、IAEAの調査報告書の内容をそのまま書き写し、日本政府と東京電力の立場を代弁する内容だ」
最大野党・共に民主党は7日の声明で、韓国政府の検討結果を批判した。複数の野党議員が海洋放出の阻止を訴える「ハンガーストライキ」を続けている。6月末には野党が多数を占める国会で、日本に海洋放出の撤回を求める決議案が可決された。共に民主党は、訪韓するIAEAのグロッシ事務局長と9日に面会する方向で調整しており、海洋放出への懸念を伝える方針だ。
野党側は海洋放出の問題を争点化し、政権与党への攻撃材料としている。背景には、来年4月の総選挙を有利に運びたい思惑がある。
与党 海水飲んで安全をアピール
対する与党・国民の力は、野この記事は有料記事です。残り821文字
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