1970年代の末に私の音楽を偶然に聴いたジャニーさんに褒めていただいて。そのご縁で、数年後に私のビジネスパートナーが近藤真彦さんのディレクターとなったことから、『ハイティーン・ブギ』という作品が生まれました。その後もジャニーズに楽曲を提供する中で多くの優れた才能と出会い、私自身も作品の幅を大きく広げることができ、成長させていただきました。

 たくさんのジャニーズのライブに接することができたおかげで、KinKi Kidsとの出会いがあって、そこから『硝子の少年』という作品を書くことができて、昨年の『Amazing Love』まで彼らとの絆はずっと続いております。

 芸能というのは人間が作るものである以上、人間同士のコミュニケーションが必須です。いやどんな業界会社、組織でも変わらないでしょう。

 人間同士の密な関係が構築できなければ良い作品など生まれません。そうした数々の才能あるタレントさんを輩出したジャニーさんの功績に対する尊敬の念は今も変わっていません。

 私の人生にとって一番大切なことはご縁とご恩です。ジャニーさんの育てた数多くのタレントさんたちが、戦後の日本でどれだけの人の心を温め、幸せにし、夢を与えてきたか。私にとっては素晴らしいタレントさんたちやミュージシャンたちとのご縁をいただいて、時代を越えて長く歌いついでもらえる作品を作れたこと。そのような機会を与えていただいたことに心から恩義を感じています。
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