元KAT-TUN「田口淳之介」が初めて明かす 「逮捕で“人生が終わった”と思った僕が、障害者支援に乗り出す理由」

7/9(日) 11:03配信
 
 ジャニーズ事務所の期待を背負い、華やかな舞台で活躍したアイドルによる突然の逮捕と転落劇――。その元アイドルがいま、奈落から這い上がり「意外な新事業に乗り出す」という。当人を直撃すると、滔々と過去と現在、そして新ビジネスへの熱い思いを語った。(前編・後編のうち「前編」)

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「最近は、月に1回行っているライブのほか、麻雀教室を主宰して生徒に教えるかたわら、プロ雀士として大会にも出場しています。週末は各種イベントに出るなど、ありがたいことに忙しい毎日を過ごさせてもらっています」

 落ち着いた口調でこう話すのは、人気アイドルグループ「KAT-TUN」元メンバーの田口淳之介だ。芸歴24年、今年で38歳になる田口だが、実は7月3日に新しく会社を立ち上げたばかりという。

「僕が代表取締役を務める『株式会社ロイヤルボード』を先日、設立しました。今秋をメドに熊本県に軽度障害者のための就労支援施設をオープンする予定で、ロイヤルボード社はその運営会社となります。すでに熊本市を中心に物件を選定中で、決まり次第、2~3か月で開業へと漕ぎつける運びです」

“なぜ、熊本なのか?”と問うと、「理由は2つある」という。

「実は2016年の熊本地震が起きた時、僕はたまたま現地にいて“震度7”の激しい揺れに恐怖と不安を感じ、震えながら過ごしました。この年はちょうど、僕がジャニーズ事務所を退所した年ですが、一個人として震災に直面し、その後の復興に向けた過程では多くの地元の方々に支えられ、交流も生まれました。支援活動に一緒に奔走するなどした、熊本の人たちとの縁はいまも切れずに続いており、僕にとって熊本は“第二の故郷”といっていい存在です」
「絶望の毎日」

 もう一つの理由は、オープン予定の施設が就労支援事業所運営会社「ガルヒ」のフランチャイズ店になるためという。

「ガルヒの本部は宮崎県にあり、運営に関して困ったことや分からないことがあっても、距離的に相談やサポートがすぐに可能な熊本は理想的でもありました」

 2019年6月、田口は大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕され、同年10月に懲役6月・執行猶予2年の判決を受けたが、今回の障害者支援に携わることになる経緯に事件は無関係でなかったという。

「逮捕当時は“これで人生は終わった”と本気で考えました。実際、留置所にいる間は毎日、“なぜ、こんなことに……”と自問自答の繰り返しで、絶望しかなかった。でも、そんな僕にも支えてくれる人が現れたり、ファンから変わらない励ましの言葉をもらったりと、少しずつ前向きになれる出来事が重なっていきました。そのうち自分のなかでも“一度しかない自分の人生なんだ。このまま終わらせたくない”との気持ちが芽生え、とにかく前を向こうと考えるようになった。今から振り返ると、あの事件があったからこそ出会えた人も多くいて、障害者支援事業に乗り出すことになったのも、事件後に手を差し伸べてくれた人たちとの縁から生まれたものでした」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3309265210a997b0fb13eb966c107f88c8f20679