マイナ混乱よそに、カード交付100%達成の離島 フェリー約7往復分のポイント付与が後押し

マイナンバーを巡るトラブルが続出する中、総務省が毎月公表している「マイナンバーカード」の交付状況で、新潟県粟島浦村が4月末時点で、全国の市町村で初めて人口と交付枚数が同数となり、100%を達成した。マイナンバーカードは、コンビニエンスストアでの住民票交付など高い利便性が売りだが、離島の同村にはコンビニがない。なぜ普及が進んだのか。相次ぐトラブルに不安はないのか。現地に足を運んだ。

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新潟・粟島浦村、マイナンバー交付率100%超に 実態にそぐわず

マイナンバーカードの交付率が全国で初めて100%になった新潟県粟島浦村が5月末時点で交付率101・18%になったことが7日、関係者への取材で判明した。交付数が人口を上回った形だが、総務省によると、紛失での再交付なども計上するため、100%を超えることがあるという。

【マイナンバーを巡る主な出来事】

 総務省は交付率が100%を超え、実態にそぐわない状況になっていることから、集計方法を見直し、今後は実数に近い集計も出す方針を固めた。来週にも公表する。

 粟島浦村は4月末、総務省の調査で交付率が100%になった。5月の交付率は、全国の交付状況を調べている「地方公共団体情報システム機構」から自治体に通知があった。

 総務省によると、現在公表している調査結果は2022年1月1日時点の人口を母数とし、「実人口と差異があり、実際の普及率でない」と説明。粟島浦村の場合、島外に転出した人が転出前に村で取得していたら、「粟島浦村」でカウントされ続けていた。

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