参議院法務委員会で示されたデータによると、難民審査参与員は100人以上いるのに、
2021年に1378件、2022年に1231件、つまり審査全体の20%以上に彼女が関わっている。

仮に柳瀬氏が難民審査参与員の慣例にしたがい、月に2回、4時間ずつ審査していたとすると、2022年に1231件の審査を96時間、
1件あたり5分未満で行ったことになる。
こんな短時間でそれぞれのケースを把握し、判断することは本当に可能なのだろうか
(この点について、柳瀬氏に取材で聞いたところ、同氏は1人ひとり丁寧に審査していると答えた)。

さらに重要なことは、柳瀬氏の発言に関する調査によって、日本の難民審査が、
難民申請を却下する参与員に驚くほど偏っていることが明らかになったことである。

柳瀬氏は上記の通り、審査全体の20%以上を扱っているが、難民認定意見を多く出す参与員は配分を減らされたり、
一部の参与員にはほとんどケースが配分されていないことが明らかになっている。
そしてこのケースの配分は入管庁が一手に握っている。
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