米アマゾン・ドット・コムの今年の有料会員向けセール「プライムデー」の値下げは、例年よりも大幅になる見通し。ホテル予約の割引といった初のサービスも提供する。

プライムデーは11─12日に開催される。

CFRAリサーチのアナリスト、アルン・スンダラム氏によると、今年のアマゾンのプライムデーは大半の商品で割引率が例年を上回る見通し。バンク・オブ・アメリカによると、ギャップの衣料品が60%割引、ソニーのヘッドフォンが50%割引で販売される。

オンライン消費動向を調査しているアドビによると、昨年のプライムデー期間中の米オンライン売上高は前年比8.5%増加し、約120億ドルに達した。生活必需品や電化製品の販売が好調だった。

ランニング・ポイント・キャピタル・アドバイザーズのマイケル・アシュレー・シュルマン最高投資責任者(CIO)は、今年の売上高の伸びはより緩やかになるとし、消費者は旅行や娯楽などの体験に出費を増やしていると指摘した。今年のプライムデーはアマゾンにとり約40億─60億ドルの増収(前年比10─16%増)になるとの見通しを示した。

アマゾンは今年のプライムデーで、インターネット旅行予約のプライスラインと提携し、ホテル予約の割引を提供する。オンライン旅行代理店が米国のプライムデーに参加するのは初めて。

https://jp.reuters.com/article/idJPKBN2YR08I