母・響子さんは、フジテレビと制作会社に対し、およそ1億4000万円の損害賠償を求めています。
12日、裁判が始まり、響子さんは、涙ながらに胸の内を語りました。

母・響子さんの意見陳述
「5月23日午前3時、花から突然メッセージが来ました。『ママごめんね。もう頑張れない。ずっと辛かった。ママ、幸せに生きてね』」
「ただ花に会いたい、会いに行きたい、そう思ったことが何度あったでしょうか。それでも、“生きて”と花が最後に言ったから、どんなに苦しくても生きるしかないのです」
「BPO(放送倫理・番組向上機構)でのフジテレビの態度に絶望し提訴を決めました」

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BPOは2021年、花さんに対する身体的・精神的な配慮が欠けていたとして、フジテレビ側に放送倫理上問題があったと判断。
この判断を受け、フジテレビが問題点の洗い出しや再発防止のために真摯に動いてくれることを響子さんは期待していましたが、そうはならなかったと話します。

木村響子さん
「フジテレビや制作会社が、せめて今からでも真摯にどこに問題があったのか向き合って、改善に向かっていってほしいと願っています」
「木村花という一人のすてきな子がいたということを、なかったことにはさせないという強い思いでいつも一緒に戦っています」

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一方、フジテレビは「原告のご主張には当社とは認識が異なる点がございます」とコメントしていて、争う姿勢を示しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f584f6eda63bd2eb4a77ba9f3e8071b3de24dfe3