高知県教育委員会は12日、土佐清水市の市立小学校教頭だった男性教諭(51)が、複数の20代の女性臨時講師に交際を迫るハラスメント行為などを行っていたとして懲戒免職処分にし、発表した。

県教委によると、男性教諭は教頭だった2020年度に既婚者でありながら20代の女性臨時講師に、「かわいいね」「好きです」などのメールを送信。採用試験直前には、当時の県教委幹部だった元上司の名前を出して、採用の口利きをするような発言もしていた。

また、同じ小学校で22年度には別の20代女性臨時講師に対し、LINEで交際を申し込み、「付き合えない場合は特別扱いできない」など、教頭の立場を利用したともとれる内容を送信していた。この講師は校長に相談しハラスメントが発覚。教諭はいったんは謝罪したが、その後も講師に対して問題発言をしていた。

県教委は「教職員を守る立場の管理職がこのような行為に及んだ責任は極めて大きく、到底許されるものではない。県民の信頼回復に努めていく」などとコメントしている。(鈴木芳美)

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