【色黒のあなたに朗報】小麦色の肌=ステイタスの証
http://www.whynotjapan.com/countries/tanned_skin/

残暑の日が続く日本。夏の紫外線は女性には大敵です。外出の際には、日焼け対策バッチリで!は、もう常識です。

しかし、世界を見回すと、日本の当たり前過ぎる光景が特異に映る国もあるようです。世界の美白・日焼け事情はどのようなのでしょうか?

日焼け=ステイタスの証の欧米諸国

躍起になって日焼けを阻止しようとする日本とは異なり、欧米諸国では日焼けは概ね人々に好意的に受け入れられています。

日焼けは庶民・労働者の証、美白はブルジョア…なんて概念は、とっくに遥か昔の話。

欧米諸国では、日焼けしていることは、南欧などにバケーションに出掛ける経済的余裕があることを示す一種のステータスになっています。

夏なのに青白いままだと、バケーションに行くこともできない可哀想な人…と、口にこそ出さないものの、内心哀れに思われているのかも…。

バケーション中でなくても、チャンスさえあれば日焼けに勤しむヨーロッパ人もいます。

以前、著者が7月にノルウェーを訪ねた時のこと。町中の小さい公園の芝生の上で水着姿で寝転がる若者をよく見掛けて驚きました(しかも、白夜の国の夏を最大利用してか、夜の9時ごろでした)。

冬が長く、日照時間が少ない北欧では、日焼けというより光合成するのが生物の基本と理解されているのかもしれませんね。

著者の住むアメリカでは、ヨーロッパほど日焼けと経済的ステイタスが直結していないように感じます。

しかし、やはり経済的に恵まれた人たちが、フロリダやハワイ、メキシコのカンクーンなどでバケーションを楽しんでいるのも否定できません。

日焼け=健康的で、魅力的?

欧米諸国で小麦色の肌がもてはやされるのは、ステイタスの問題だけではありません。

これだけ皮膚がんのリスクが話題に上っている今日でも、ほどよく日焼けした肌を健康的で魅力的だととらえる人が多いことも大きな理由のひとつです。

この傾向は、若い世代を中心に顕著に表れています。21から35歳の45人の女性の写真を使用した『日焼けと印象』を調べたある実験の結果です。

写真を加工して肌を小麦色にした女性の方が、オリジナルの写真の女性よりも約2倍魅力的に見られることが分かったそう。

この理由から、日焼けをすることで、より自分に自信を持つ人たちもいるのだとか(※1)。

W一方、アジア諸国では

小麦色の肌を手に入れるのに躍起になっている欧米諸国の白人がいる一方、アジア人は一部の人々を除いて、日焼けに対しては冷ややかな目を向けています。

日本では、『色の白さは七難隠す』という諺があり、色白は美人の必須条件です。日傘、長袖、強力な日焼け止めが必須の日本の夏。

日本では日常茶飯事でも、欧米人が見るとぎょっとする光景でしょう。不審者に見られかねませんので、間違っても欧米諸国ではこの格好はしないほうが無難かも?

そもそも、日傘はアメリカでは売られていないのです(ちなみに、日傘の代わりに雨傘で日よけをしている人なら見掛ることがあります。それはそれで、アレですが…)。

韓国や中国、タイやベトナムでも色白は重要なモテ要素。そういえば、著者が以前ベトナムを訪問したときのこと。

当時勤めていた会社のホーチミン支店を訪ねたら、「日本人は色が白くていいね!」とベトナム人たちに褒められたのを覚えています。

後で調べたら、ベトナムでは色白がモテる条件のようでした。

そんなわけで、アジア諸国では企業が美白の化粧品の開発に余念がなく、またそれらは飛ぶように売れているのでした。

ちなみに、アメリカでは『美白』という名前で化粧品は販売されていません。

肌の色については非常に繊細なテーマで、『美白が良い』と全面的に謳うのは、人種差別にあたるとしてNGという社会的背景があるのだと思います。