「席ガラガラで草」ジブリ新作『君たちはどう生きるか』
宣伝なし“スラダン手法”も「爆死必至」
7/14(金) 17:12配信

スタジオジブリの最新映画『君たちはどう生きるか』が7月14日、劇場公開された。
映画監督・宮崎駿氏が2013年7月20日公開の『風立ちぬ』以来、
10年ぶりに手がける長編アニメーション作品だが、
ツイッター上では劇場の客入りについて「空席が目立つ」との報告が相次いでいる。

『君たちはどう生きるか』はこれまで、ストーリーやキャストの情報を伏せ、
プロモーションも行わず、メディア向けの試写会などもナシという異例の態勢が取られていた。
“ネタバレ防止”を徹底していることから、上映開始してもパンフレットは後日販売すると発表されている。

とはいえ、公開初日にはキャスト情報がすぐネットニュースになり、山時聡真、
菅田将暉、柴咲コウ、木村佳乃、木村拓哉、小林薫、大竹しのぶといった俳優陣、
さらに歌手・あいみょんなどが声優に起用されていることが判明した。

「これだけの豪華キャストなら、やはり大々的に宣伝していたほうがよかった気もします。
というのも、ツイッター上では初日の劇場上映における座席予約状況が注目を集めていて、
《君たちはどう生きるか 席ガラガラで草》《ジブリ作品の初日とは思えないほどの空席》
《今日公開ってみんな知らないのでは……?》などと心配されています」(スポーツ紙記者)

もちろん劇場や時間帯によって差はあり、公開初日は
金曜で平日ということもあって「仕方ない」と擁護する声も。
ただ、公開直後の三連休となる7月15日、16日、17日も、
都心の劇場ですら予約状況にはだいぶ余裕がある(14日現在)。

「“ほぼ情報ナシ”で劇場公開に踏み切るという手法は、昨年12月3日から
ロングラン上映中のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』が成功させています。
漫画家・井上雄彦氏の人気作品『SLAM DUNK』をもとに制作された同映画は、
やはり多くの情報を出さずに上映を開始し、初週末の映画ランキングで見事1位を獲得。
そのまま8週連続で首位に君臨していました」(映画誌ライター)
そんな『THE FIRST SLAM DUNK』は大ヒットし、つい最近も累計興行収入147億円を突破したことが報じられた。

なお、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏は、
昨年12月28日のイベントに出席した際、『君たちはどう生きるか』に関して
「何も情報がないほうが、みなさん楽しみが増える」「『SLAM DUNK』もそうでしょう」と発言しており、
『THE FIRST SLAM DUNK』のように盛り上がると踏んでいたとみられる。

だが、『君たちはどう生きるか』が『THE FIRST SLAM DUNK』と同じ手法を取ったことについて、ツイッター上では
《『SLAM DUNK』はどれだけ情報を絞っても“中身は『SLAM DUNK』”ってみんな分かってるからやってもいいんだよ。
今作はどんな映画なのか誰も分からないから、逆に公開前にアピールする必要性があったと思う》という意見も寄せられている。

「宮崎氏の10年前の作品『風立ちぬ』は映画ランキング初登場1位を獲得していただけに、
本来なら『君たちはどう生きるか』にも期待したいところ。
しかし、あえて宣伝しなかったことが仇になっている様子の今、
熱心なジブリファンがどれだけ頑張れるかにかかっていそうです。
とはいえ、“ネタバレ厳禁”の雰囲気の中では、口コミを広げるのも難しそうですが……」(前出・記者)

果たして来週、『君たちはどう生きるか』は映画ランキング首位に立てているだろうか――。

https://news.yahoo.co.jp/articles/37b7d7127f4d56e9c44b122d05a47fbfa6a7af9a