https://www.reuters.com/markets/commodities/iraq-trade-crude-oil-iranian-gas-resolve-power-debt-pm-2023-07-11/
イラクは原油とイラン産ガスの交換を開始し、米国の承認が必要なためにテヘランへの支払いが遅れるという度重なる問題を終わらせると、イラクのモハメド・シア・スダニ首相は火曜日に述べた。
スダニ首相によると、バグダッドが米国からの支払い承認を得られなかったため、イランは7月1日からイラクへのガス輸出を50%以上削減したが、
テヘランは現在、原油と引き換えにガス輸出を再開することで合意しているという。
この合意は、土曜日からバグダッドに滞在していたイランの代表団との会談で成立した、とスダニ氏はテレビ演説で述べた。
イラクは電力供給の3分の1から40%を占める電力とガスをイランから輸入しており、気温が摂氏50度を超え、電力消費がピークに達するうだるような夏の間は特に重要である。
イラクはこれらの輸入の支払いに困っている。スダニ氏によれば、イラクはイランに対して約110億ユーロ(約121億円)の債務を負っており、
イランが食料や医薬品などの非制裁物資を購入するための資金しか利用できない米国の制裁のために、支払いに苦慮しているという。
首相の外交顧問であるファルハド・アラルディン氏はロイター通信にこう語った。
イラクの原油をイランのガスと交換することで、イラクは毎夏の計画停電を回避することができ、その一方で自給自足に役立つガスの回収・抽出プロジェクトを完了させることができる、とスダニ氏は語った。
(中略)
アメリカ国務省の報道官は、イラクとイランの間で報じられている物々交換取引についてのコメントを避け、そのような取り決めが米国の制裁に違反する可能性があるかどうかについては言及しなかった。
「米国の対イラン、対イラク政策に変更はなく、バイデン政権は米国の対イラン制裁を継続する」と同報道官は述べ、ワシントンは「イラクのエネルギー自主権への道を強く支持する」と付け加えた。