インド系のインターナショナルスクールに通う日本国籍の子どもが増えている。
元々は技術者として来日したインド人子弟の受け皿だったが、英語や数学、情報技術(IT)など実践的な教育が話題となり、すでに半数超が日本人の学校もある。
欧米系に比べて学費が安いことも人気の一因という。
東京都江戸川区の「グローバル・インディアン・インターナショナルスクール(GIIS)」。
9年生(中学3年に相当)の数学の授業では、生徒たちが「3のn乗×9のt乗」「マイナス2のm乗×4分の1のk乗」といった難解な指数計算に挑んでいた。
教師が英語で問題を出すと、生徒たちは競い合うように手を挙げ、すらすらと解答していった。
GIISは区内4か所にキャンパスを構え、日本の幼稚園から小中高に相当するスクールを展開。
計約1200人の児童・生徒が通う。
日本人の生徒数は右肩上がりで、今やインド人を抑えて全体の52%を占める。
そのうちの一人、9年生の男子生徒(14)は「将来の夢はパイロット。資格試験に必要な数学と物理は、特に頑張っている」と意気込む。
7歳の娘を通わせている千葉県浦安市の会社役員女性(47)は「討論が中心の授業に加え、インターナショナルスクールにしては安価な学費も魅力」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20230715-OYT1T50136/