「奥さんの立てる音が気になるのなら、離婚しかないですよ」映画監督・押井守が語った「結婚にまるで向かない男性の特徴」(文春オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bcc9aea69c7900f2e6518e8a5261ba4c964f3f0
(前略
【Q2:妻の目覚まし音がうるさい(会社員・30代・男性)】
僕はいつも仕事で忙しく、深夜に帰り、昼ごろまで寝る生活をしています。ですが、妻は朝7時に目覚ましをかけているので、毎朝起こされてイラっとしてしまいます。これがイヤで寝る部屋も別々にしたのに、まだうるさいんです。もう少し気を遣ってくれてもいいと思いませんか?
押井 このふたつの相談の本質は同じなのでひとつにまとめてしまいましょう。答えはズバリ、あなたたちは結婚に向きません、です。
彼らはたぶん、他人と一緒にいること自体が不愉快な人。家事ひとつをとっても、自分とやり方が違うだけで我慢できないわけでしょ? 根本的に他人と同居することに向いてない。
――どうして結婚したんでしょうね。
押井 上手くいくと錯覚しちゃったんですよ。若いとそういう錯覚に陥るものです。でも、夫婦にもいろんな夫婦がいて、家計は全部別、冷蔵庫に入れているものも、ちゃんと名前を入れて分けているとかね。そういうやり方もあるかもしれない。あとは一緒にいたいのなら努力しかない。
(中略
――「別の部屋で鳴る目覚ましも気になる人」という人もいますが……。
押井 そういう男をわたし、身近で知ってます。宮崎駿という人ですが。
――でも押井さん、宮崎さんは結婚生活してますよね?
押井 でも、家には帰りたくないんだという人です。
――じゃあ、宮崎さんの対処方法は「家に帰らない」ですか?
押井 宮さんも鈴木敏夫も同じ。家庭内下宿している。家庭内難民とも言いますけどね。奥さんは全然相手にしてくれないし、帰宅しても自室で本を読んだりして寝るだけ。ご飯も外ですませて家では食べない。それでも表面上は結婚生活を続けていることになっている。
――時間をかけて作った独自のライフスタイルなんですね!
押井 それに宮さんはすごく細かい。一度、山賀(博之)と庵野(秀明)、前田(真宏)の人で宮さんの別荘に行ったことがあるんだけど、宮さんはがみがみ怒ってばかり。この3人は本当に何もしないから、仕方なくわたしがご飯の支度をやっていた。
彼らは本当によく食べて、梅干1個に至るまで食い尽くす感じ。食べたらマンガを読みふけって、読むマンガがなくなったら隣の町まで買いに行く。だから宮さんはずーっとがみがみ怒るばかり。そんなこと、呼ぶ前から判ってたはずなのに、何で呼んだんだということですよ。
で、そのあと、宮さんはちょっと仕事ができて東京に2日くらい戻ることになったんだけど、その留守中、味噌漬けにした豚肉の塊を見つけて、みんなで完食した。まあ、庵野は偏食男なんで、食べなかったけどね。
――宮崎さん、ショックを受けてたんじゃないんですか?
押井 そう、メチャクチャ怒った。豚肉は宮さんの大好物だから、「何であんなヤツらに食わせるんだ!」ってすごい剣幕。で、何が言いたいかというと、宮崎駿というおっさんは、誰と暮らすのにも向いてない。向いてないけど、ひとりでいることにも耐えられない。本当にやっかいなおやじなんだということですよ。
(後略