日本人「死刑になる方が悪い」

死刑執行前に写真撮影、家族へ最後の「ラブレター」 シンガポール(AFP=時事)
https://news.yahoo.co.jp/articles/869dfe9716af0daa3a6ff9d41b74f8860d1347ee

【AFP=時事】シンガポールでは、死刑執行を控えた受刑者に写真撮影の機会が提供される。「愛する人の最後の写真を」との当局の呼び掛けに対し、「残酷だ」と受け止める家族もいる。

カメラに向かって笑顔でVサインを見せる死刑囚ナゼリ・ラジムさん(64)。絞首刑の執行を間近に控えている様子はうかがえない。昨年執行された絞首刑の数日前に撮影された写真は、麻薬密売の罪で死刑宣告されたナゼリさんの家族にとって、形見の一つとなった。

「写真を見るととても元気そうで、とてもイケメン。顔が輝いている」と、妹のナジラ・ラジム・ハーツレットさんはAFPに語った。「こんな形でいなくなるなんて、ひどく動転している」

シンガポールは、殺人や一部の誘拐など多くの犯罪を死刑の対象としている。世界で最も厳しい麻薬犯罪に対する法律があり、500グラム以上の大麻密輸には死刑が科される可能性がある。

新型コロナウイルスが世界的に流行していた2年間は死刑執行が一時的に中断されたが、再開後には13人の刑が執行された。