第4事件を起こしたのは2022年4月。狙い定めたオートロックのマンションもまた女子寮だった。事件前には建物内に二度立ち入り、無施錠の部屋があることを確認。自宅に戻り「女子寮襲撃計画」というメモを作成し、Eさんの個人情報を調べたうえで、そのメモに書き足していた。

そして事件当日、外壁にある排水管をよじ登り、Eさん(当時23)の眠る居室に侵入。口腔性交に及んだが、そのとき男性器をEさんに噛まれたことから、女性器に挿入できず逃走した。

第4事件の被害者、Eさんは、被害に遭った時“必ず証拠を残す”と決意していたことを調書に語っている。

「男性器を噛めば、犯人が逃げても証拠は残るのではと思った。そのとき犯人が斜め横から入れてきて、今じゃないな、しっかり噛めそうにない、と思っていると、一旦指を入れてきて『噛んでもいいよ』と言われたが、ここで噛んだら殺される。甘噛みをした。その後犯人は正面から口に挿入してきた。噛むなら今しかない。思い切り噛んだ。犯人は『痛い痛い痛い!』と抵抗して私を押さえつけ男性器を離した。『血が出てる。勃たなくなった』と言っていた」(Eさんの調書)

被告人はこのとき「何がなんでも性交してやる」と、噛まれたことから闘争心が芽生えたそうだが「気持ちと裏腹に痛みが強くて、勃たなかった」と、男性器を噛まれたことで挿入を断念したと被告人質問で語っていた。部屋から現金を奪い、逃走したという。
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