鳥取市の砂浜で沖に流された女児2人を助けたとして、鳥取海上保安署は16日、兵庫県明石市の会社員大築雄介さん(41)と妻ともえさん(41)、中学2年の長男(13)の3人に感謝状を贈った。
2日夕、鳥取市の千代(せんだい)川河口の海岸に釣りをしに訪れた際、10メートルほど沖で「助けて」と叫ぶ女児2人にともえさんが気づき、118番した。
釣りの準備をしていた長男は0歳から水泳を習っており、ライフジャケットを着ていたことから救助に向かった。
女児2人のところにたどり着いたが、頭から波にのまれて3人ともさらに少し流された。
大築さんが追いつき、長男とともに2人を浜まで引きあげた。けがはなかった。
高住博文署長は「ただちに通報し、連携して尊い人命を救助した」と感謝状を1人ずつ手渡した。
受け取った長男は「海にはプールとは違う、自然の力強さを感じた。助けられてよかった」と話していた。
女児2人は鳥取市内に住む小学6年の友人同士で、水際で泳いでいたが、引き波で岸に戻れなくなっていた。
大築さんは「海の外からは岸に打ち上げるような波に見えたけれど、実際は沖に向かって足元がぐっと引っ張られるような流れだった」と振り返った。
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