JA上伊那職員伝票改ざん問題 農家からは再発防止を求める声 組合員からの注文に見せかけキャンプ用品など230万円相当を不正入手 2人を懲戒解雇 (長野)
7/17(月) 19:02配信
JA上伊那の職員8人が、組合員の伝票に代金を付け加えるなどの手口で、個人で使うキャンプ用品などを不正に手にしていた問題は、
被害を受けた組合員は46人、被害総額はおよそ230万円に上ります。
農家からは再発防止を求める声が上がっています。
■JA上伊那西村篝組合長)
「大変申し訳ありませんでした」
15日に記者会見したJA上伊那によりますと、不正に関わったのは、農機具の修理依頼に対応する農機センターなどの男性職員8人です。
このうち、懲戒解雇処分となる2人は、転売目的や個人で使うために、伝票を改ざんし、車の部品やキャンプ用品などを手に入れていました。
■柴喜代彦リスク管理部長
「ブレーキパット自分の車に装着、そのほかは充電式の保冷庫」
使われた手口のひとつが、組合員からの注文があったように見せかけるというもの。
農機具などの修理伝票に商品の仕入れ代金を付け加えて、組合員に請求していました。
■長谷川洋二弁護士
「商品が送られてくる、請求書も来るがその請求書に(水増しして)乗っける。農家の人はいちいちチェックしないし、農協が不正をやるわけがないという形で」
■米農家 平澤正弘(ひらさわ・まさひろ)さん
「農機具っていうのは土と接してますから錆がはやかったり故障が早い」「農協は?唯一の頼りです」
組合員のひとり伊那市の米農家=平澤正弘さん。
不正の舞台となった農機センターを利用しています。
17日時点で、自身への被害はないといいます。
■米農家 平澤正弘さん
「農機センター行っても農家の人たちは、忙しいから伝票を(その場で)書いてもらう。時間がもったいないから帰ってしまう。
後日、郵送で何がかかりましたって引き落としの依頼書が来る」
平澤さんと農協とのつきあいは、半世紀以上。
再発防止を求めています。
■平澤正弘さん
「お互いに信頼関係がなければできないでしょうね。これから気を引き締めてやってくれればいいと思います」
今回の被害総額は、およそ230万円に上り、JA上伊那では、今後不定期に会計監査を行うなど、対策を徹底することにしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b756f452c9c9124be042612cc05f0cf22f3f870