ビッグモーター、修理1台あたり14万円のノルマ 未達成なら詰問も
木村裕明 久保田侑暉2023年7月18日 23時04分

 中古車販売大手のビッグモーター(東京都港区)による不正な保険金請求は、会社側が過大なノルマを現場に押しつけた末に起きていたことが、同社の特別調査委員会の調べで明らかになった。車を故意に傷つける、犯罪に近い行為まで指摘されていた。経営陣の責任が厳しく問われることになりそうだ。

 ビッグモーターは事故車の修理を請け負った際、わざと車に傷をつけたり、不要な部品交換や塗装をしたりして修理費を水増し請求する不正が横行していた。

 弁護士らでつくる特別調査委の報告書によると、同社は修理の工賃と部品の交換から得られるもうけの合計額を「@(アット)」と呼び、その額を1台あたり14万円前後にするよう整備工場にノルマを課していた。

https://www.asahi.com/articles/ASR7L73G3R7LULFA00W.html