科学的説明、「中国が応じてくれず」 原発処理水放出で西村経産相
7/18(火) 14:39配信
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、西村康稔経済産業相は18日の閣議後会見で、
放出に反対する中国に対し、日中の専門家同士が「科学的観点」で意思疎通できる場を設けるよう打診していることを明らかにした。中国側は拒んでいるという。
海洋放出については、国際原子力機関(IAEA)が「国際的な安全基準に合致」すると評価した報告書を公表。
日本政府は、これをもとに国内外への説明を加速させ、放出に向けた詰めの準備を進めている。
放出に対し、中国は強く反発。香港政府は、放出した場合、10都県の水産物を禁輸する方針を発表している。
西村氏は会見で、香港政府の対応について「極めて遺憾だ」と指摘。中国政府に意思疎通の場を設けるよう
「累次にわたって申し入れている」が、「(中国側は)まだ応じてくれていない」と説明した。
一方、欧州連合(EU)は日本産の農林水産物や食品の輸入規制を完全撤廃することを発表した。
この決定に、西村氏は「風評を抑制し、被災地の復興を大きく後押しするものだ。歓迎したい」と述べた。(相原亮)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5b7f2444eb8630eb5b6b7c89d763578903884f8