月の裏側の地下に大量のグラナイト 前例ない発見に科学者困惑
https://news.yahoo.co.jp/articles/5452866b59068796fd1f1b3596cd39856eed9075
グラナイトの塊は、中国の月周回探査機「嫦娥(じょうが)」1号と2号が観測したマイクロ波データを使用して発見された。
シーグラーは「地球にある大きなグラナイトの塊は、かつて多数の火山の元になっていました。現在、大規模なシステムが太平洋岸北西部のカスケード山脈の火山帯の元になっているのと同じように」と説明している。「今回見つかったグラナイトは、これまで月で生成されうると考えられていたものより、地球のものに似ています」
この発見がとりわけ重要なのは、地球と似た過程を経て生まれたと思われるからだ。本研究には加わらなかったフロリダ大学地質学部の准教授で米航空宇宙局(NASA)アーリーキャリアフェローのスティーブン・M・エラルドは「地質学的に見て、水とプレートテクトニクスなしでグラナイトを作ることはかなり困難であり、他の惑星でこの種の岩石が見つからないのはそのためです」と説明している。