最大手「車検のコバック」社長のパワハラ体質に必要な“整備” 精神的に追い詰められ退職者続出

朝礼で万歳三唱を強要
FCオーナーが不安視する広告(コバック店舗HPより)

「車検のコバック」の名称でフランチャイズチェーン(FC)を全国展開する「コバック」。車検専門店業界の老舗にして500超の店舗を抱える最大手だ。
新たな車検制度開始を2024年10月に控えて業界が整備技術の高度化を迫られるなか、コバック社内やFC加盟店では、
社長の小林憲司氏(59)への不満が爆発寸前なのである。

新たな車検制度では「車載式故障診断装置(OBD)」を使ったOBD車検が義務化される。
その目的は、自動ブレーキや駐車支援システムをはじめとする電子制御システムの誤作動の防止。
言い換えれば、あと1年あまりで、OBD車検に対応できない事業者は退場を余儀なくされるのだ。

コバックの元幹部によると、社の存亡がかかる転換期にもかかわらず、トップによるパワハラで退職者が続出しているという。

「ここ数年、小林社長のワンマンぶりが酷くなっています。まずはパワハラ。相手の話に耳を傾けないばかりか、事あるたびに、
社員を強い口調で延々と叱責します。朝礼で社員に万歳三唱を強要したり、社長に対する言葉遣いの指導として
“これでよろしいでしょうか”と唱和させたりもする」

メッセージ70連発
それらが原因で精神的に追い詰められ、体調に異常を来すなどした幹部が続出。この数年で、FC店舗の店長やコバックの執行役員、
FC事業本部やIT事業部の幹部ら10名ほどが会社を去った。

「コバック社内では、すべてにおいて社長の承認と決裁が必要でした。各部署の幹部は、決裁を得るため社長のもとを訪れます。
その説明が社長の意に染まないと、10秒も経たずに“レベルが低すぎる。ボンクラ以下”などと罵倒される。意見しようものなら、
“倫理を学んでいない”“フィロソフィを実践していない”などと一刀両断され、延々と叱責が続きます」

かと思えば、唐突に、決裁を得るには書面化して提出せよ、とのお達しがくる。

「すると後日、社長から電話がかかってきて“書類だけ出して傲慢だ”と怒られる。LINEのメッセージが30連発や70連発で届くことも。
このようなことが繰り返され、幹部はみな、精神が擦り切れてしまうのです」

「週刊新潮」2023年7月13日号「MONEY」欄の有料版では、小林社長によるパワハラ行為の実態に加え、法令違反を助長するような発言について詳報する。
なお、小林社長は、自身の発言が「パワハラに当たるのであれば、反省したい」などと述べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdea24c1be1f287f8149a3a367f17959b43fcd1a