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USBケーブルの種類がまるわかり! ケーブルの見分け方や使い方を解説します

スマートフォンの充電やパソコンへのデータ転送などに使われるUSBケーブルは、その規格によってさまざまな形状をしています。皆さんも、充電しようと思ったらケーブル端子と差込口が合わなくて挿せない! といった経験はないでしょうか?

スマートフォンにノートパソコン、ワイヤレスイヤホンなどなど。1人で何台ものデバイスを持って充電したり接続したりするのが当たり前になったいまだからこそ、必需品であるUSBケーブルの規格について知っておきましょう。

今回は、規格ごとの特徴やケーブルの見分け方から詳しく解説します。
USBって何?
種類を詳しく見ていく前に、まずUSBについて簡単にお話します。そもそもUSBとは、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)という規格の略称で、コンピューターに周辺機器を接続するために使用されます。元はマウスやプリンターなど機器ごとに異なる規格のものを使う必要がありましたが、それらの規格を統一しようとUSBが策定された、という歴史があります。
USBケーブルは主に7種類
USBケーブルには複数の規格があり、規格によって端子の形状が異なります。今回は、私たちが普段目にする機会が比較的多いものをピックアップしました。
USB Type-A(2.0)(パソコン側に接続されることが多い)
USB Type-B(2.0)(プリンターなどパソコンに接続する「周辺機器」など)
mini USB Type-B(デジカメなど、比較的小型の機器など)
Micro USB Type-B(2.0)(Androidスマートフォンや、タブレットなど)
Micro USB Type-B(3.0)(ポータブルHDDや外付けDVDドライブなど)
USB Type-C(AndroidスマートフォンやノートPC)
Lightning( iPhone や iPad などApple製品
主にパソコン側に接続されることが多い、最も標準的な規格。USBといえばこの形を思い浮かべる人も多いでしょう。平べったい長方形をしていて、端子を見ると青や白の部分があります。
2つの角が削られた六角形をしているのが、この規格の特徴。主にプリンターやスキャナー、外付けのHDDなど、パソコンに接続する「周辺機器」側に用いられます。
その名の通り、USBの“ミニ版”の端子。正面から見ると、横の辺が少しくびれているのが特徴です。主にデジタルカメラやICレコーダーなど、比較的小型の機器に用いられます。
「mini」をさらに小型化したのが、このMicro USB Type-B。台形を平たくつぶしたような形の端子が特徴で、端子の先端部分にはツメがあるため抜けにくくなっています。主に数年前に発売されたAndroidスマートフォンや、タブレット機器に使用されています。
この規格の特徴は、中央付近にへこみのある薄い長方形をしていること。こちらも周辺機器側、ポータブルHDDや外付けDVDドライブなどに使われることが多い規格です。
最近目にする機会が増えたのがこのType-C。端子が楕円(だえん)形をしているのが特徴で、そのため上下の向きを気にすることなく機器に挿せるのがメリットです。近年発売されたAndroidスマホや、AppleのMacBook、そのほかノートPCやワイヤレスイヤホンなど、対応機器はいまもなお増えています。
普段使っているケーブルとしては、Appleが開発した「Lightning」という規格もあります。厳密にはUSB規格ではありませんが、 iPhone や iPad 、 AirPods などをパソコンや充電器に接続するために使われています。Apple製品のユーザーなら、毎日のように使っているかもしれませんね。形状は非常に薄型で、Type-Cのように上下の向きを気にせず挿すことができます。
USBケーブルは両側それぞれに異なる規格の端子が付いていることがほとんど。よくある端子の組み合わせを、使用されるデバイスとともに以下の表にまとめました。
USBって何?
規格を表す「Type」のほかに、「2.0/3.0」と付いているものがあります。これは規格のバージョンを表しており、数字が大きいほど新しいバージョンであることを示しています。具体的には、USB3.0はUSB2.0の約10倍もの速さ(理論値の場合)で転送できるなど、転送速度に大きな違いがあります。端子の一部が白いのがUSB2.0、青いのがUSB3.0と、見分けることができます。